2007年1月21日 (日)

ウソをついてでも共謀罪を通したい安倍

日弁連は「共謀罪」がなくても国連越境組織犯罪防止条約は批准できる、と言っています。
http://www.asyura2.com/07/senkyo29/msg/1167.html
投稿者 gataro 日時 2007 年 1 月 20 日 09:47:20: KbIx4LOvH6Ccw

(回答先: 首相が共謀罪成立を指示 法相、法案修正も検討 (東京新聞) 投稿者 及川裕二 日時 2007 年 1 月 19 日 13:50:13)

日弁連のホームページをみてみましょう。

日弁連が取り組む重要課題/日弁連は共謀罪に反対します(http://www.nichibenren.or.jp/ja/special_theme/complicity.html

「共謀罪」がなくても国連越境組織犯罪防止条約をなぜ批准できるか、その訳が詳述されています。

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【heart】

つまり、

>安倍晋三首相は19日午前、長勢甚遠法相、谷内正太郎外務事務次官と官邸で会い、共謀罪を新設する組織犯罪処罰法改正案などについて、25日召集の通常国会で成立を図るよう指示した。
>・・・首相は法相らに対し「国際社会で組織犯罪に対応していく役割を果たす上で早期に(国際組織犯罪防止法条約を)批准をする必要がある」と指摘した。

というが、安倍は二つもウソをついているのである。
一つは、上記でgataroさんが指摘した、

「共謀罪」がなくても国連越境組織犯罪防止条約は批准できる

ということ。

もう一つは、
国際協調は政府の建前 ⇒本音は国民対象の治安立法(東京新聞)
http://www.asyura2.com/07/senkyo29/msg/1158.html

ということである。
このうそつき野郎!
偽善ぶって拉致問題を解決するとか言って「対話と圧力」とか言いながら対話しようとした山崎拓を責める野郎め(私は別に山崎拓を支持しているわけではないが)。
とっとと首相をやめろ。

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共謀罪創設の是非~国際協調のためという政府の説明は本当の理由か? 【Because It's There】
http://ameblo.jp/warm-heart/entry-10013012058.html

なぜ共謀罪だけ条約の留保ができないのか?【情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士】
http://ameblo.jp/warm-heart/entry-10012765522.html

共謀罪クイズネコちゃん版 何が何でも拉致問題
(画像(バナー)はSOBAさん作成:
「美しい国、逆から読めば、憎いし 苦痛シリーズ」バナーコレクションへGO!

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不感症、非情な人間はいかにして作り出されるか

拙文「スゴミ、無関心・非情な「愚民」、そして、悪法を通す政治屋。このトリオが悪政を作り出す」で、私は、

「他人の不幸に無関心か、関心を持っても娯楽的観点からしか関心を持たない、不感症かつ、非情きわまりない『愚民』」は悪徳政治家と共犯関係にある、

と述べた。

ここでは、不感症で非情な人間はどのようにして作り出されるのかを、考えてみた。

集団教育(権威主義的教育)が行われるなど、「集団の秩序」が必要以上に強調される社会においては、
秩序を乱す(=他人と違うことをする)ことが悪とされる。

結果、以下が起きる。

①最初は反発を感じ、反抗(抵抗)を試みることがあっても、そのうち、集団の「リーダー」の言うとおりにする、あるいは周りに合わせる方が楽であると「学習」する。
自分を持たない人間に育つ。つまり、自分の価値観を持たない人間に育つ。

②「自分」というものを意識すると、自分を殺して行動しなければならないことに対し辛いという感情を持たなければならなくなる。
無感動、無感覚になることを「学習」していく。
(例)権威主義的な形で軍隊的行進の練習をさせられた子供らの表情は死んでいる。

③「周り」や集団のリーダーの命じてくることに対し「抵抗」したときに、その抵抗が無駄に終わることが何度も続いた場合、楯突いたところで何も変わりはしない、というあきらめ、無力感に包まれ、悲観主義に陥る。
批判する気力をなくす。

小泉構造改革の被害者の中に小泉を支持する者がいたのは、①と③、そして、小泉の「元気のよさ」に期待をしてしまったことによると思われる。

また、①~③の副産物として、下記も生じる。

a)周りと違うことをする人間や、強い者に従わない者を異端視するまでになり、排外主義に走る
これは、自分に「自分がない」ことについてコンプレックスを持ち、強い者に従う自分を正当化しようとする気持ちの裏返しとしての行動である可能性もある。
(例)ネット右翼、反日ブログ監視所の「住人」ら

b)自分を「殺す」とストレスがたまるので、そのストレスを弱いものいじめをすることで「発散」するとか、「強者」のいない場で傍若無人な振る舞いをして「自己主張」する(これぞワガママ)といった行動に走る。


●不感症で非情な人間は、無機質な環境によっても作られている。
例えば、都市整備(町の墓場化)に伴い、自然と触れ合う場が減った。
科学の発達により、友達と外で遊ぶよりテレビゲーム、という子供が増えた。
また、親の多忙、子供の受験勉強といったことから、家族での団欒の時間が減った
つまり、生身の人間、生き物と触れ合う機会が減ってしまった。
結果、感受性が欠落し、無感動になり、機械のように無機質な人間が出来上がった。これは、人間的な温かみよりも合理性や効率性を重視するという新自由主義に親和性を持つものでもある。


不感症で非情な人間とは、このように、「集団の秩序」の強調と、無機質な環境作りによって作られる。
本来行われるべき教育改革とは、このような人間を作る教育を改め、元の教育基本法の個人主義に基づく理念を現実教育に反映させることである。
自分をしっかり持ち、周りに安易に流されず、権力におもねらず、批判精神を持つ人間を育てられるような教育を行うことである。
しかしながら、安倍政権がやろうとしている教育改革は全く逆である。
そして財界も、その安倍の「改革」を強力に後押しすると同時に、新自由主義的かつ無機質な環境作りに資する企業活動を続けることによって、不感症で非情なイエスマン作りを着々と推し進めていっているのだ。

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全体主義一色に向かう日本。
http://ameblo.jp/warm-heart/entry-10023437779.html

批判精神のない学生たち
http://ameblo.jp/warm-heart/entry-10023671896.html

社会が先か?個人が先か?
http://ameblo.jp/warm-heart/entry-10023864770.html

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【ワヤクチャさん】

異端排除が権力の強化
http://www.asyura2.com/07/dispute25/msg/224.html
投稿者 ワヤクチャ 日時 2007 年 1 月 20 日 21:59:45: YdRawkln5F9XQ

(回答先: 不感症、非情な人間はいかにして作り出されるか 投稿者 heart 日時 2007 年 1 月 20 日 19:51:48)

全くおっしゃる通りだと思います。
「批判する事を許さない。」って事が羊のような人間を生み出している
でしょう。
彼等は自分が奴隷に過ぎない事が分かっていても捏造された強大な権力のイメージの為に反乱を断念している情けない存在です。
逆に自分に抵抗の気概が無い為に抵抗する人に羨望し、その羨望は憎しみへと変わります。
「抵抗できるようなヤツはお気楽な身分なんだろう。」とか根拠が無い判断をしたりしているのです。
かつて学生運動が華やかなりし頃も「学生で結構な身分だからあんな事ができるんだ。労働者は毎日の生活に追われてあんな憂さ晴らしはできないよ。」というような論調がありました。
本当は自分の世の中に不満を持っているのだがその不満をうまく表現できないので表現できる人間をうらやましいと思う感情です。
自分の能力のなさを棚にあげて能力のあるものを引きずり降ろすという心理です。
抵抗者が権力に弾圧されたら「ザマアミロ」と溜飲を下げる輩まで存在します。
正に奴隷根性です。
ネットウヨクにはこのような奴隷根性を持った人が多くいます。
私は彼等との対話の中から奴隷根性からの開放を勝ち取りたいと思っております。
そう言えばイラク戦争が始まったばかりの時にこの阿修羅でもアメリカが勝つに決まっているとのたまった単細胞がいましたね。
高弘でしたっけ?
戦争板での討論だったかな?
今、彼はイラクの現状をアメリカが優勢だとでも思っているのでしょうかね?
ネットウヨクはマニュアル的な思考しかできないので対話をちょっとしたらすぐに答えに窮してしまいます。
こちらがイジメているような錯覚に囚われるぐらいです。
まあ、ネットでマンツーマンで彼等と対話していくしかないのかなあと思っております。

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*抵抗者が権力に弾圧されたら「ザマアミロ」と溜飲を下げる輩まで存在

自分からキムジョンイルの美人軍団になろうというお人が多いとは、日本も末か
http://ameblo.jp/warm-heart/entry-10022420704.html

奴隷根性の徳目だけ強調する教育再生会議【たけ(tk)さん】
http://ameblo.jp/warm-heart/entry-10023739642.html

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2007年1月14日 (日)

全体主義一色に向かう日本。しかしこれを逆にテコにして日本を生まれ変わらせよう

これだけ自公政権がムチャクチャをしていても自公政権を旧態依然として支持している人たちは、一体どういう人たちなのか。
本心から自公政権の政策を支持しているのでない限り、その根底には他者への無関心と「自分さえよければ」という感情があると思われる。

個人主義という言葉は、利己主義と誤解され悪いイメージを持たれている(これも権力者側の陰謀?)。
しかし、個人主義というのは自分主義とは違い、自分も他者も両方尊重しなければならないという主義だと思う。
そうした、他者を尊重し合う多様な個が集まって社会を形成している、という考え方だろう。

他方、全体主義、集団主義は、全体、集団のためには個を埋没させることが要求される。そこでは、皆同じ行動を取るため、他者を区別する必要もない。
したがって個性など、ないに等しいし、あっても、尊重されることはない。

今の日本は、個人主義、全体主義、どちらだろうか。あるいはまた別の主義だろうか。

私は、全体主義と利己主義が跋扈し、その中で少数の者が個人主義を信奉している、という状況だと思う。
戦後、「自由と民主主義」ということで、自由ということが殊更強調されるようになった。しかし、人々は、全体主義から脱したわけではなかった。
その証拠に、学校では、あのすばらしい教育基本法を掲げていながらも、旧態依然と、集団教育が続いた。校長の前で皆整然と起立させられ、前へ倣え、だとか、気をつけ!だとか、軍隊式の調教教育が続いた。運動会でも、整然と行進させられる。それも、台の上から生徒らを見下ろす体育の教師が、怒鳴りながら、「一糸乱れぬ」行進ができるようになるまで何度も何度も練習させる。「威嚇」を伴いつつ行われるこうした「調教」は、子供に「お上」に逆らってはいけないという恐怖心を植え付け、個を殺すことを求めるものである。
こうした集団行動は、他者、他の個性を尊重するという心を育まない。尊重するも何も、皆同じ行動をしているだけなのだから、尊重しようがないのだ。
ここから子供たちが学ぶのは、集団の中では、自由も権利もない、ということ
である。

ところが、「自由」や「権利」という言葉だけは声高に叫ばれる。
そこで、子供たちは考える。
威圧的な集団から離れたら、「自分勝手な行動をする自由」や「権利」があるのだろう、と。

そこで、傍若無人な振る舞いをする者たちが増えた。

また、こうした者たちは、基本的に他者に対し関心を持たない。
他者を尊重するということを知らないからだ。
結果、多数者という集団から逸脱した「異端者」、少数者を見つけると、犯罪者を見つけたかのように、袋叩きにする。

モグラ叩きだ。

こんな社会で本来の個人主義に目覚めるのは、「少数者」くらいなものであろう。

このようにムチャクチャになった社会を、どう束ねるか。

社会の束ね方には二種類ある。

一つは、人々が互い(の個性)を尊重し、尊重し合う人々が社会を構成していく、という個人主義によるやり方。

もう一つは、上から人々を有無を言わせず命令によってまとめていく、全体主義によるやり方。

「上」の立場に立つ権力者がどちらのやり方を好むかは、火を見るより明らかであろう。

今少しでも残っている個人主義の風潮を抹殺し、全体主義一色に染めようというのだ。

安倍自公政権との闘いは、
多様な価値観を認めさせるための闘いであり、
少数者を認めさせるための闘いであり
(この「少数者」というのも、権力とメディアが作り出してきたものである可能性あり。例えば、国旗・国家法制定当時、日の君を国旗・国歌と認めていた人は半数程度だったそうだが、それを国民の大半が認めていると強弁した。)、
全体主義と闘って個人主義を勝ち取るための闘いなのである。

勝てるかどうかは、「全体主義と自分中心主義」に染まった人たちに政治に目覚めさせることができるかどうかにかかっている。
まずは政治が自分自身の生活に直接に影響を及ぼしてくるものであることを知らせることが必要
だ。

同時に、個人主義を普及していくことも必要だ。
集団の中で自分を殺す必要はないということを理解させ、また、殺さなくていいような雰囲気を醸成していかなければならない。
例えば労働組合などにも、会社という組織の中で個を大事にさせるよう働きかけていくための組織としての存在意義を持たせ、支持(心情的支持も含む)を増やしていく必要があろう。

つまり、お互いを認め合い、尊重し合うという、これまでは「訓示」にはなっても実践はほとんどされてこなかったことを実現する必要があるということである。

個人主義は、真の自由と民主主義社会においては基盤となるべき価値観である。

つまり、これまでの日本は、本当の意味では自由でも民主主義社会でもなかった。

全体主義を潰し、個人主義の確立に成功したとき、日本は生まれ変わる。

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≪関連≫

国家との同一化にすがる自尊心のあり方
http://www.asyura2.com/0610/idletalk21/msg/1141.html
投稿者 まさちゃん 日時 2007 年 1 月 09 日 12:50:36: Sn9PPGX/.xYlo

「独裁者」の命令によりロボット集団が織り成す「秩序」;「必要以上の秩序」を理由に強制に反対する権利はあるのか?
http://www.asyura2.com/0610/idletalk21/msg/1160.html

権力を批判する自由が存在しないところでは人間は尊重されているとは言えない(宮沢俊義氏)←「個人主義=人間主義」
http://ameblo.jp/warm-heart/entry-10023057646.html

「自由の国」を作ろう!
http://ameblo.jp/warm-heart/entry-10022421529.html

右派含めすべての方に訴えたい単一のイデオロギーを押し付ける教育改革及び改憲は、国を退廃させる
http://www.asyura2.com/07/senkyo29/msg/370.html

マスゴミ、無関心・非情な「愚民」、そして、悪法を通す政治屋。このトリオが悪政を作り出す
http://ameblo.jp/warm-heart/entry-10023349008.html

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日の君強制問題は人々の心を生かすか殺すかの問題

抵抗している人が政権交代を望んでいないはずはないと思いますが。日の君への抵抗は良心の自由を獲得するための闘争
http://www.asyura2.com/0610/idletalk21/msg/1232.html
投稿者 heart 日時 2007 年 1 月 14 日 10:38:07: QS3iy8SiOaheU

(回答先: [日本人の置かれている立場を、日本人が肯定するのか、否定するのか] 投稿者 秋吉悠加 日時 2007 年 1 月 14 日 10:07:30)

問題は抵抗する気もなく、権力の行っていることに何の疑問も感じず、ただただ長いものに巻かれて自分の生活だけに汲々としている人たちでしょう。
(もちろん、悪政によって生活が苦しく自分のことに精一杯という人もいるでしょうが)
政治に目を向ける人が増えることが必要なのです。

それと、日の君強制問題で抵抗している人たちの中に、鬱病になったり病気(特に消化器系)になったりする人がいるようですが、精神科医の野田正彰さんによると、彼らの症状は、レイプされた人の症状に似ているそうです。
レイプというのは自分の体の中に異物が入ってくるわけですが、
自分の良心に反することをさせられる恐怖というのは、自分の良心という内面の中に、受け付けられない異物が入り込んでくることに当たる
のだ、と。

その異物を吐き出そうとするため、吐き気をもよおしたり、下痢になったりするそうです。

そこまで苦しむ人というのはそんなに多くはないのかもしれませんが、
そんな思いまでさせることを「秩序」とか、権力者の自己満足のために権力が強制しようとしているという事実。
権力側はそこまで理不尽なことをしているということです。

この強制を許したら、苦しんでいる人たちはますます苦しむでしょう。
強制する側が悪いとわかっていながらも、自分のことを弱いと思って自分を責める人もいるそうです。

また、強制が進むと、そのうち、感じないようにしよう、とするようになるそうです。

何も考えず、従うだけの方が楽だからです。

しかし、そのうち自分の心は死んでいきます。

体は生きているけど、心は死んでいる。

これでは単なるロボットです。

日の君強制問題は、心殺しのほんの序章にしか過ぎないかもしれないのです。

これをずるずる許してしまったら、それも、酷い行為だとわかっていながら無意味な抵抗だなどと抵抗者らを突き放してしまったら、
そのうち、日本中を無感情が覆うようになるでしょう。

日本の子供の表情が他の国の子供に比べて死んでいること、ご存知ですか?
少なくとも私が行っていた中学の子供の表情は死んでいましたよ。

これは、前の教育基本法の個人主義(=個人の尊厳を大切にする)を実践せず、集団主義(個を殺し集団の秩序を優先する)に依拠した集団教育を行ったからだと思います。
これについては
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「独裁者」の命令によりロボット集団が織り成す「秩序」;「必要以上の秩序」を理由に強制に反対する権利はあるのか?
http://www.asyura2.com/0610/idletalk21/msg/1160.html投稿者 heart 日時 2007 年 1 月 10 日 03:27:05: QS3iy8SiOaheU
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の中程をご参照いただければ幸いです。

こういう問題ですから、抵抗することが効果的か否かとかいう問題ではないです。

抵抗にはいろんな側面があるでしょうが、恐らく一番大きいのは、良心の自由を獲得するための闘争という面だと思います。

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2007年1月13日 (土)

マスゴミ、無関心・非情な「愚民」、そして、悪法を通す政治屋。このトリオが悪政を作り出す

なぜ悪法は各種反対運動にもかかわらず成立してしまうのか?
ここでは、先般改悪された教育基本法を題材に、「何もしなかった者」の責任を追及し、糾弾したい。

大手メディアはなぜ教育基本法改悪の孕む問題を伝えなかったのか?
ネット、週刊金曜日、雑誌「世界」、地方新聞、日刊ゲンダイなどで教育基本法改悪問題が大きく取り上げられた一方、大手メディアはほとんど無視を決め込み、教育に関連する話題としてもイジメ問題、世界史未履修問題など、教育基本法改悪問題そのものとは全く関係のないことを大々的に報道しただけだった。こうしたメディアに、なぜ教育基本法改悪を正面から取り上げた報道をしなかったのかと問えば、こんな答えがかえってくるかもしれない。
「視聴者に関心をもたれないテーマだから。教育というテーマは全員にとって関心を持たれるテーマではないからだ」
と(この答えは、ある学生が実際に表明した見解である)。

しかし、教育基本法改悪問題は国のあり方を根本から変えるものであった。少なくとも、国の形を根本から変えていく流れの一貫に位置付けられるものだった。

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教育基本法改悪は、国家権力による国民への統制を強めるために行われる
http://ameblo.jp/warm-heart/entry-10019944540.html

よい「公共」を切り捨て悪い「公共」を取り入れる安倍政権
http://ameblo.jp/warm-heart/entry-10021790596.html

右派含めすべての方に訴えたい単一のイデオロギーを押し付ける教育改革及び改憲は、国を退廃させる
http://www.asyura2.com/07/senkyo29/msg/370.html

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安倍らも明言している。戦後体制からの脱却である、と。
国の形が根本から変わろうというのだ、自分のことに忙しくて他のことにまで関心を持っていない国民に対してであってもそのことを伝えるべく報道することこそが、メディアの義務ではないのか。
伝えもせずに、国民に関心をもたれないから、では、単なる責任逃れにすぎない。
国民が関心を持たないと最初から決め付けるのも間違いである。

また、百歩譲ってこの改悪が教育に関わる者だけの問題であったとしても、教育に関わる者の声を届けなくていいということにはならない。教育現場に多大な影響を及ぼす問題なのだから、教育現場の声を調べ、報道すべきであることは理の当然であろう。だが、報道しなかった。伝えていれば、反対の声が圧倒的であることが一般国民にもわかっただろう。現場の者の切羽詰った声を聞けば、事の重大さに気付く者が一人でも増え、国民的関心を呼び起こすこともできたはずである。

また、「政治に無関心な人も含め国民全員が関心を持てる問題」などというものはない。
報道メディアは、あまり知られていない問題を掘り起こして問題提起していくべきである。それをせず、多数の者の関心事項だけを伝えるのであれば、何も報道メディアなど要らない。そこらへんの井戸端会議で十分である。
問題の掘り起こしも権力監視もしないとなれば、報道メディアはもはや無用の長物である。
したがって、「国民が関心を持たない」と判断したから伝えなかったなどというのでは、あまりにも浅はかである。もっとも、誰にも影響を与えないことであるのならば、そういう判断をして伝えないこともあってよいだろう。しかし、教育基本法改悪のように子供、教師、家庭、そして地域社会にまで影響、それも悪影響を及ぼす問題で、そのような言い訳は許されない。

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教育基本法改悪には、警察も巻き込んで家庭、地域住民をも縛る規定が含まれている
http://ameblo.jp/warm-heart/entry-10021564305.html

教育基本法案は「家庭教育」も対象、隣組復活への道が仕込まれている 【保坂展人のどこどこ日記】
http://ameblo.jp/warm-heart/entry-10019195773.html
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また、国民に関心をもたれないから伝えないというのなら、伝えていることは国民が関心を持っていることと言えるのか。毎日毎日殺人事件の報道に明け暮れ、松坂が「いくら」で「落札」されるか、亀田が勝っただ負けただと、そんなことが、国民共通の関心事だとでも言うのか。国民をバカにするにもほどがある。
教育基本法改悪が国会で審議されていた頃、教育に関連して大手メディアが報道したのは、タウンミーティングのやらせ問題、イジメ、世界史の未履修問題くらいなものであった。あるいは、永田町の勢力争いである。
いずれも、教育基本法改悪の持つ本質的な問題点に触れるものではない。

教育基本法改悪に賛成する者がどういう意見で賛成しているのか、また、反対している者がなぜ反対しているのか。与党議員の発言の垂れ流しという形により賛成意見は少しは報道されたかもしれないが、反対している者の意見は伝えられなかった。

もしメディアがこうした報道をもって中立報道、不偏不党の報道だと思っているのなら、勘違いも甚だしい。

また、大手メディアは、教育基本法改悪に反対の意見を社説などで報道するにしても、世論調査の結果を引きつつ、「急いで改正すべきではない」といった曖昧な主張に終始した。そのような主張では、「ゆっくりなら改正してもいい」と言うかのようである。このような報道は、世論を誤った方向に誘導するものであると同時に、改悪派の政治家に対しても、メディアも国民も本質的な反対をしているわけではないとのメッセージを送るものである。


さて、
「問題(改悪を先取りする教育現場の実態も含め)が仮に報道されたとしても、教育基本法改悪に関心を持つ国民は少なかっただろう」
といった考えもあるだろう。

関心を持たない国民とは一体何か?
自分に関係ない人が苦しんでいようが何しようがかまわない?自分のことで忙しい?

仮に、改悪で苦しむのが少数派だけだとしよう。だとしたら、関心を持たなくてよいのか?それは利己主義である。自分さえよければ、他の人はどうなってもいい。それこそがわがままというものである。
行われていることがどう悪であるかを聞いても、そしてそれが悪であることを知っても怒らない人は不感症である。そして、非情である。人間として当然持つべき感情を忘れている。

こうした人々は二つの意味で「愚民」でもある。一つは、今はたまたま悪政の悪影響を被っていないとしても、今のその無関心な態度・言動により、将来自分自身が悪政に苦しまされることになるかもしれないからである。もう一つは、「お国」に自分のすべてをまかせてしまっているという点で、主権者であることを放棄しており、民主主義の国の民としては愚かというしかないからである。

不感症、非情の人が国民の多数を占める社会では、悪政・悪事はし放題である。
そんな中、悪政に苦しめられている者は少数派として孤独に苦しむしかないのか。耐えるしかないのか。
手を差し伸べるのが良識ある人間というものである。
また、少数であろうが、悪政により苦しめられている者がいれば、そこに光を当て、伝えるのがメディアの仕事ではないか。各地で行われた改悪反対運動を伝えることもすべきである。改悪を先取りして各地で進んでいる日の丸・君が代強制により苦しみ、また抵抗している教師らをルポすることもすべきである。そういう報道をすれば、苦しんでいる者、少数者、抵抗者らに対する共感が国民の間で自ずと醸成されていくはずである。問題の存在を知ることで、「無関心」から脱却する人も出てくるはずである。

政治家の発言を垂れ流すだけで報道が成り立つのなら、民間の報道機関など要らないのである。官が堂々と「官営」の報道機関を作って大本営発表すればよい。
民の顔をして官の報道をしておいて、官バッシングをやる厚顔無恥なこの報道屋らは、自分達も官であることを思い知るべきである。

また、政治報道において、永田町の勢力争いについての報道は、二の次にすべきである。そういう報道は、「勢力争い評論家」にでもまかせておけばいい。報道政治部のする仕事でも、政治評論家のする仕事でもない。
メディアが政治家談義に終始してきたことで、政治家はどうでもいいことしかやっていないという印象を国民に植え付け、国民の政治に対する無関心を作り出しているという側面があることをメディアは自覚すべきである。


「娯楽だけを求める他者に無関心・非情な愚民」を想定した報道に終始し、今行われている/行われつつある悪政を叩かず、悪政を伝えようとしないメディア。

そして、他人の不幸に無関心か、関心を持っても娯楽的観点からしか関心を持たない、不感症かつ、非情きわまりない「愚民」

この二つが多数に留まる限り、悪政はなくならず、苦しみもなくならないのである。
マス「ゴミ」と「愚民」は、自分たちが悪徳政治家と共犯関係にあるということを自覚すべきである。

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大マスコミはなぜ反対しないのか~教育基本法改悪~ 【ゲンダイ】
http://ameblo.jp/warm-heart/entry-10019958208.html

わい曲される?テレビのいじめ自殺報道【PJニュース】
http://ameblo.jp/warm-heart/entry-10020814656.html

八百長ボクシング【阿修羅】
http://ameblo.jp/warm-heart/entry-10022012108.html

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2007年1月11日 (木)

改憲賛成派は国会議員の資格なし/毎日新聞は読者を誤誘導している

国民投票法案:早期成立に意欲 民主・鳩山幹事長(毎日新聞)
http://www.asyura2.com/07/senkyo29/msg/889.html
投稿者 gataro 日時 2007 年 1 月 11 日 18:06:36: KbIx4LOvH6Ccw

http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/feature/news/20070111k0000m010137000c.htmlより転載。

国民投票法案:早期成立に意欲 民主・鳩山幹事長

 民主党の鳩山由紀夫幹事長は10日、自民党の中山太郎衆院憲法調査特別委員長と東京都内の個人事務所で会い、憲法改正手続きを定める国民投票法案について、25日に開会する通常国会に与党と共同修正案を提出する方向で党内調整に入ることを伝えた安倍晋三首相は通常国会で同法案を成立させる方針を明言しており、民主党が共同修正に合意すれば成立へ向け大きく前進する

 鳩山氏は中山氏から同法案成立への協力を要請され、「参院選のことを考えれば成立は早い方がいい」と明言。参院選が近づいて与野党の対決ムードが高まれば修正協議を進めにくくなるとの判断からで、5月3日の憲法記念日までに成立させるのが望ましいとの考えを示した。

 ただ、同法案には共産、社民両党が強く反対しており、7月の参院選へ向け野党共闘を重視する民主党の小沢一郎代表が修正協議にブレーキをかける可能性もある。安倍政権との協調姿勢と受け取られる警戒感もあり、小沢氏の意向次第で党内調整が難航することも予想される。【山田夢留】

 ◇修正協議焦点に

 憲法施行60周年を迎える07年の通常国会は、憲法改正手続きを定める国民投票法案の扱いが大きな焦点となる。民主党の鳩山由紀夫幹事長は早期成立に前向きな姿勢を示しているが、7月の参院選を前に与党との対決路線をとる小沢一郎代表が了承するかは不透明安倍晋三首相にとって、通常国会で成立させれば政権浮揚につながる一方、先送りとなれば求心力低下を招きかねない。

 与党と民主党はそれぞれ独自の法案を国会に提出しており、昨年の臨時国会で修正協議を進めた。その結果、最大の対立点だった投票権者の年齢について民主党の主張する「18歳以上」を明記した上で、選挙権年齢を18歳以上に引き下げる公職選挙法改正が実現するまで「20歳以上」とすることで合意残る論点は投票対象の範囲や、改憲に必要な「過半数の賛成」の定義に絞られた。

 安倍首相は4日の年頭会見で、通常国会で同法案の成立を図るとともに、憲法改正を参院選の争点に据える考えを示した。これに対し鳩山氏は9日の記者会見で「格差是正とか、国民の暮らしを直撃する争点をぼかすためだ」と反発。しかし、民主党内の改憲派にとって同法案に反対することも「考えられない」(鳩山氏)3月に共同修正案を衆院で可決し、憲法記念日前の4月に参院で成立させれば参院選への影響は少ないというのが鳩山氏らの算段だ。

 改憲の発議に衆参両院の3分の2以上の賛成が必要なことを考えれば、「民主党抜きの採決は避けたい」(公明党幹部)のが与党の本音。これに対し、改憲阻止を掲げる社民党の福島瑞穂党首は10日の会見で「民主党は与党に協力するなと言いたい。安倍首相の思うつぼだ」とけん制し、小沢氏に野党共闘を優先するよう呼びかけた。

 もう一つの注目点は自民党の参院執行部の対応。与党内でも参院側には改憲が一院制論議につながることなどへの警戒感があり、同法案をめぐっても衆院との間に温度差がある。臨時国会で参院に憲法調査特別委員会が設置されず、衆院側が法案を可決・送付したくてもできない状況だった。

 それでも首相が通常国会での成立を急ぐ背景には、与党と民主党の修正協議で同法案の施行が公布から3年後とされたことにより、首相の目指す任期中(最大6年間)の改憲のハードルが高くなった焦りもありそうだ。【須藤孝】

毎日新聞 2007年1月11日 3時00分

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【heart】

前に
<改憲>「公共の福祉」から「公益及び公の秩序」への文言変更に隠された恐るべき意図【伊藤真】
の中で、安倍の「改憲したい」発言は、専制政治を行いたいとの意思表示と読み替えて解釈すべき、
と書きましたが、
まさに、政権を取れば国民に対しやりたい放題になるからこそ、与党になる可能性を持つ民主党の中にも改憲派がいるのだと思います。

逆に、そうした権力を自身が握れるようになる可能性のある改憲に対し反対している与党議員や民主党議員がいるとしたら、彼らは国家の権力欲を制御することの重要性をよくわかっている議員であると言えるでしょう。
現行憲法は国家権力に対し縛りをかけるもの。
それに対し安倍の目指す改憲は、国民の自由及び権利を「公益及び公の秩序」なる恣意的な解釈がいくらでも可能な文言により縛りをかけるものです。)

皆さん、政治家(それも安倍みたいな苦労を知らないボンボン世襲議員ら!)にやりたい放題やられて自分の生活を(これ以上)ムチャクチャにされたくはないですよね?

なら、少なくとも今安倍が念頭においているような改憲にははっきり反対を表明し、採決でもそのように行動すると責任をもって述べている議員を応援しましょう!

鳩山はまずボツですね、もちろん、安倍、中山も。
こいつらについては、改憲を支持しているからということもありますが、上の毎日新聞にあるような、政策本位でなく選挙対策や国会対策で物事を決めようとする態度は、国民の代表者失格です。
彼らはもはや単なる政治屋です。
政治屋には国民の真の声の代弁など望めません。
速やかに政界を去っていただきましょう。

蛇足かもしれませんが、
支持している政党の議員だからと支持・投票するのは止めましょう。
どういう考えを持っていて、実際にこれまでどういう行動を取ってきたかを見ましょう。
考えと行動をもって議員の支持・不支持を決めなければ、例えば、与党は倒せたがその後釜にきた民主党はそのうち結局自公政権と同じことをやるようになった、なんてことになりかねません。

それから、国民投票法案ですが、民主党案も自民党案も同じ穴のむじなのようです。
私自身もまた勉強して書きますが、日弁連もはっきり与党案・民主党案両方に反対しています。
⇒漫画パンフレット:与党と民主党が国会に提出した憲法改正国民投票法案に異議あり!!Vol.2

憎いし苦痛
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投票方式、広報の仕方などが、改憲に有利になるよう仕組まれていることが最大の問題だと思います。

しかし、上記毎日新聞の記事では、与党と民主党の最大の対立点は投票権者の年齢を20にするか18にするかだったなどとしています。
投票方式、広報の仕方の問題点について触れた上で年齢についてそのように触れるのならわかります。
それなら、読者にも、与党と民主党は肝心の問題では同じ意見なんだな、ということがちゃんと伝わります。
ところが、

>最大の対立点だった投票権者の年齢について・・・合意。残る論点は投票対象の範囲や、改憲に必要な「過半数の賛成」の定義に絞られた。

という書き方をしています。これでは、残っている問題はもう大した問題ではない、というふうに思う読者も多いでしょう。

以前もそのような報道の仕方がされ、その時も私は下記エントリーを書いています↓
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<国民投票法案>ミスリーディングな報道と、心もとなさすぎる民主党。
http://ameblo.jp/warm-heart/entry-10020880855.html
--------

また、「残る論点」は

>投票対象の範囲や、改憲に必要な「過半数の賛成」の定義

だけであってはならないはずなのです。

とりあえずここでは広報の問題点について、日弁連の指摘を載せておきます。
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(「憲法改正手続に関する与党案・民主党案に関する意見書」【日弁連】より一部抜粋)

与党案においては「憲法改正案広報協議会、民主党案においては「国民」投票法案広報協議会」を設置し、これらの協議会により「憲法改正案並びにその要旨及び解説等並びに憲法改正案を発議するに当たり出された賛成意見及び反対意見を掲載した国民投票公報の原稿の作成、憲法改正案に関する説明会の開催その他の憲法改正案の広報に関する事務」を行わせる旨定めている。
・・・両案とも、広報協議会の構成を各会派の所属議員数を踏まえて各会派に割り当てるとしているが、各議院の議員の3 分の2 以上の賛成で国会の発議はなされるのであるから、憲法改正に賛成している国会議員は3 分の2 以上いることになる。そうすると、各会派の人数割りをした場合には、必然的に賛成派の議員が3 分の2 以上の多数を占めることとなる。そのような構成の広報協議会が周知・広報するとすれば、憲法改正賛成の論拠ばかりが広報され、反対派の意見は十分に広報されないのではないかとの疑念を生じさせる。
・・・
さらに、公正な情報を国民に的確に提供するという広報協議会の役割からすると、その構成員は、憲法改正案を発議した側である議員のみに限定するのではなく有識者等十分な数の外部委員の選任も検討されるべきである。

また、憲法改正案に対する賛成意見、反対意見の広報については、メディアを利用した広報、とりわけ、ラジオ、テレビ、新聞を利用した広報が重要である。この点、与党案、民主党案は「政党等」が「広報協議会の定めるところにより、無償で、ラジオ、テレビの放送による広報活動、新聞広告を行うことができる旨定めている。しかし「政党等」とは、1 人以上の衆議院議員又は参議院議員が所属する政党その他の団体であって、広報協議会に届け出たものとされているのであり、学識者や各界各層等の幅広い国民・市民が利用できるものとはされていない。しかも、放送時間や広告回数は、当該政党等に属する議員の数をふまえて、広報協議会が定めるものとされている。これでは、結局、憲法改正案を提案した側の多数意見の政党等が無料で多くの時間の放送や多くの回数の広告ができることとなってしまうのである。
国会における多数意見、少数意見がそのまま反映されることなく、賛成意見も反対意見も、同等の時間、同等の回数の放送や広告が利用できるようにするべきである。
また、政党等以外の団体や市民も、無料で放送や新聞広告による広報活動ができるようにするための工夫も検討されるべきである。
-----------------------------------------------------------------------

この日弁連の指摘を受けて与党、民主党が案を修正しない限り、9.11郵政選挙のとき小泉賞讃プロパガンダばかり流れて野党は叩かれまくっていたのと同じように改憲プロパガンダが流されることになります。

このような大事な論点を抜かして

>残る論点は投票対象の範囲や、改憲に必要な「過半数の賛成」の定義に絞られた。

と報道しているこの毎日新聞記者は、不勉強かわざとかは知りませんが、誤った情報を流していると言えるでしょう。

それから、毎日新聞のこの記事について一番言いたい文句はこれです。

安倍晋三首相にとって、通常国会で成立させれば政権浮揚につながる一方、先送りとなれば求心力低下を招きかねない。

この「政権浮揚」とか「求心力低下」とかいうのは、政治屋の世界だけの話だよな?
党として押している法案が通れば党内結束が固まる、みたいな話だよな?

国民はどこへ行ったんだ?

ある法案が国会で成立することは、国民にとってそれが何を意味するかということが大事なのであり、
政治屋の結束が強まろうが崩壊しようがそんなことは新聞の一般の読者層である国民にとっては関係ない。
毎日新聞は一体どこを向いて記事を書いているのか?

それにこの書き方、私は最初、
国民投票法案が通常国会で成立したら安倍政権の支持率が上がる、というふうにとってしまった。
そういうふうに取る人も他にも少しはいると思う。

政治家の仕事は法案を通すことではない。
悪法でも何でも通したら成果と見るかのようなこの書き方は非常におかしい。

恐らくこの記事は政治部の記者が書いているのだろうが、永田町での取材に入り浸っているうちに政治屋と一心同体になってしまっているのではないか。

また、ジャーナリストの魚住昭氏によると、「新聞記事の7割くらいは官庁発の情報」であり、したがって「客観報道とはぶっちゃけた話、当局依存報道のこと」だという。(http://ameblo.jp/warm-heart/entry-10019758202.html
権力機構発の情報というのは当然ながら当局にとって都合のいい言葉遣いなどを使って出されるものだ。
それをそのまま垂れ流せば当局寄りの記事ができるに決まっているのであるが、官僚の無機質な、しかし国家に都合のいいように練られた言葉に騙されて、「客観報道」をやっているつもりになっているのかもしれない。

ジャーナリストのはしくれとの自負が少しでもあるのなら、政治屋の思考でなく、国民の立場に立った思考をもとに記事を書くべきだ。

阿修羅


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新聞の任務は権力の監視【東京新聞社説】
http://ameblo.jp/warm-heart/entry-10017595369.html

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2007年1月 8日 (月)

安倍の改憲は基本的人権を骨抜きにしてしまうもの

改憲というと、九条の問題ばかりがクローズアップされる傾向がある。
しかし、私は、それよりも、基本的人権が「公の秩序」との文言のもと、骨抜きにされてしまうということの方が、もっと気になる。平和を訴える主張も、中・下流層切り捨て政策にNOを言う主張も、基本的人権(言論の自由含む)が保障されていなくては、できなくなるからである。少なくとも、批判することの「合法性」がもはや憲法では担保されなくなる恐れがあるのである。

改憲自体、生活に大きく関わってくると思います。中・下流層切り捨て政策にNOを言うことすら難しくなるでしょうし。
http://www.asyura2.com/07/senkyo29/msg/709.html
投稿者 heart 日時 2007 年 1 月 05 日 21:34:12: QS3iy8SiOaheU

(回答先: Re: 最大限の接点は保ちたい 投稿者 パルタ 日時 2007 年 1 月 04 日 22:35:05)

自民党が提出している改憲案通りにいくと、
基本的人権が「公の秩序」の名のもとに骨抜きにされますし、
九条は、自衛「軍」が「公の秩序を維持」するためとの名目で、国民に対し銃口を向けるようなものに変わってしまいます。
自衛軍が国民でなく政府を守る軍隊に変わるということです。
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自民党の新憲法草案9条3項:
自衛軍は、・・・法律の定めるところにより、国際社会の平和と安全を確保するために国際的に協調して行われる活動及び緊急事態における公の秩序を維持し、又は国民の生命若しくは自由を守るための活動を行うことができる。
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生活の中に、軍隊がズカズカと入り込んでくるようになり、かつ、戦争に知人や自分自身が行かされて人殺しを強いられたり殺されたりするようにもなるわけですから、
改憲って明らかに生活に大きく関わってくると思います。
公共の秩序を乱すとして政府批判もろくにできなくなるでしょうから、中・下流層切り捨て政策にNOを突きつけることすらできなくなるでしょう。

改憲を争点から外すのではなく争点にすると自民党が言っていること、空恐ろしく感じます。
まともに議論されれば、改憲などNOという結論が出るに決まっているのです。
それを、わざわざ争点にすると言い、小沢はまた争点にすることに否定的見解を示したりする。
小沢は改憲したいのでしょう、だから、まともに争点にして戦いたくないと思っているのでしょう。
それに対し安倍側は、争点にすると言ったところで、小沢が改憲派だから、恐れることはないと踏んでいるのでしょう。なんせ、テレビは教育基本法改悪問題同様、改憲問題では視聴率が取れないと思い込んで報道しないでしょうし、新聞も、あれだけ教育基本法改悪キャンペーンを張っても(特に地方新聞)、特に国民的世論につながることもなく簡単に通せた。だから改憲も、どうってことないさ、と踏んでいるのでしょう。

国民はバカにされ切っています。
ここで国民が怒るかどうかですね。

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憲法改悪で、福祉切り捨て新自由主義政策の被害者は泣き寝入り

安倍は任期中に改憲すると英米メディアに対し(!)公言している(11月1日)。
そして、改憲案としては、自民党が2005年11月にまとめた「新憲法草案をもとにすることが望ましいとの考えを示し」ている。

この新憲法草案の問題点はいろいろあるのだが、よく言われる9条以上に私が問題だと思うのは、国民の権利・義務に関する規定の意味が180度変わってしまい
(ちょうど新「狂」育基本法が「不当な支配」の意味を180度転換させるのと同じように→教育基本法改悪で、安倍ジョンイル政治完成へ!(「不当な支配」文言の180度転換で)【東京新聞】)、
権力拘束規範から国民拘束規範へと変わってしまうことだ。

しかも、政府のこの新憲法草案の何とも汚いところは、国民が有する自由・権利を定めた条文はほとんど変えず、むしろ、「国の環境保全の責務」(25条の2)、「犯罪被害者の権利」(25条の3)などを新設しているところだ。
これにより、国民が、今ある自由・権利はそのままだし、今以上にいい憲法なんだ、と思ってしまうことを狙っているのだ。
しかし、実際は、これらの自由・権利を骨抜きにするための仕掛けがしっかり仕組んであるわけだ。

その仕掛けというのは新憲法草案の12条及び13条にある。
改悪案12条では、「憲法が国民に保障する自由及び権利」に関して
「国民は、これを濫用してはならないのであって、自由及び権利には責任及び義務が伴うことを自覚しつつ、常に公益及び公の秩序に反しないように自由を享受し、権利を行使する責務を負う。」
と規定している。
「自由及び権利には責任及び義務が伴うことを自覚しつつ」といった文言は現行憲法にはない。

また、改悪案13条は、
「・・・生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公益及び公の秩序に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。」
と規定している。 
現行憲法の「公共の福祉」が、「公益及び公の秩序」という文言に変わっている。

問題は、この付け加わった「自由及び権利には責任及び義務が伴う」の部分と、「公共の福祉」の代わりに用いられる「公益及び公の秩序」、この二つから発生する。

まず一つ目の「自由及び権利には責任及び義務が伴う」だが、この文言は、福祉切り捨ての新自由主義政策の結果貧困者になった人たち(このままいくとこれからはこの層が今以上に多数派になるだろう)を、「自己責任」の一言で片付けるための根拠規定になる恐れがある。
例えば25条に規定された生存権(特に現行憲法との間に文言上の違いなし)も、「自己責任」で片付けられてしまって保障されない恐れがあるだろう。

二つ目の「公益及び公の秩序」の方は、
「公益」は基地反対運動の弾圧に利用されるだろうし、
「公の秩序」は、言論の自由、表現の自由を弾圧するための根拠規定として悪用されるだろう政府を批判する言論や、ビラ配り、デモなどが違憲とみなされてしまう恐れがあるということだ。

つまり、この二つの文言の追加・変更により、憲法第三章に規定された数多くの基本的人権が骨抜きにされ、実質上持っていないのと同様にされてしまう恐れがあるのだ。

新憲法草案12条及び13条は、例えば、福祉切り捨て新自由主義政策をやめろ、生存権を保障しろ、とデモをして逮捕されて裁判になった場合に、次のような判決で国民を泣かせることになるだろう:
福祉切り捨てで苦しむに至ったのは自己責任である。したがって、生存権は保障されない。
また、仮に今回の事案で生存権が保障されたとしても、被告人の行ったデモは公の秩序に反するものであった。
したがって、デモを行った被告人は、有罪である。

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≪関連≫

安倍、英米メディアに「任期中に改憲」【朝日】(安倍、発想の貧弱さと権力者の本性を露呈
http://ameblo.jp/warm-heart/entry-10019246293.html

教育基本法改悪でニート、フリーターは真っ先に餌食になる、連動する改憲で国民全員も地獄
http://ameblo.jp/warm-heart/entry-10021108100.html

共生社会にGOを! 格差社会にNOを!
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憎いし苦痛 憎いし苦痛教育編 傭兵計画 竹中と小泉(フリーター) AbEnd教育基本法改悪
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小沢、改憲争点化に否定的=改憲に賛成?改憲反対の民主党議員は民主党を割れ!【阿修羅】

改憲争点化に否定的 民主・小沢代表―岐阜新聞
http://www.asyura2.com/07/senkyo29/msg/672.html
投稿者 天木ファン 日時 2007 年 1 月 04 日 20:19:02: 2nLReFHhGZ7P6

(回答先: 「史上最悪の内閣」と批判 3中総で志位共産党委員長【民主党とは共闘せず】 投稿者 片瀬テルミドール夏希 日時 2007 年 1 月 04 日 15:33:09)

http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=GIF&PG=STORY&NGID=poli&NWID=2007010401000642 より転載。

 民主党の小沢一郎代表は4日午後、三重県伊勢市の伊勢神宮を参拝後に記者会見し、安倍晋三首相が夏の参院選で憲法改正を争点にする考えを表明したことについて「国民生活に身近なもの、分かりやすいものが断然、比重が重い」と述べ、否定的な見方を示した。
 小沢氏は「国民生活を無視した政治に終止符を打たなくてはならない。政治生活の総決算として臨みたい」と述べ、与党過半数割れに全力を挙げる考えをあらためて強調。「人事を尽くして天命を待つという言葉がある。統一地方選、参院選に向けて全力で努力していくので神様お見届けください、という気持ちでお参りした」と述べた。

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【ワヤクチャさん】

民主党の負けが決定!
http://www.asyura2.com/07/senkyo29/msg/676.html
投稿者 ワヤクチャ 日時 2007 年 1 月 04 日 20:59:48: YdRawkln5F9XQ

(回答先: 改憲争点化に否定的 民主・小沢代表―岐阜新聞 投稿者 天木ファン 日時 2007 年 1 月 04 日 20:19:02)

安倍が最大の課題と言って持ち出したものに反対できないようでは負けは必至だ。安倍も小沢が反対できない事を分かっていて争点化したのだろう。反改憲統一戦線を形成し民主党を割ってでも選挙に臨むしかない。勝てる見込みは少なくなったがこのまま小沢に従っても負けるだろう。反改憲勢力の体制の建て直しをするしかない。

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【パルタさん】

最大限の接点は保ちたい
http://www.asyura2.com/07/senkyo29/msg/679.html
投稿者 パルタ 日時 2007 年 1 月 04 日 22:35:05: BeExvDE2jO5d2

(回答先: 民主党の負けが決定! 投稿者 ワヤクチャ 日時 2007 年 1 月 04 日 20:59:48)

>安倍が最大の課題と言って持ち出したものに反対できないようでは負けは必至だ。安倍も小沢が反対できない事を分かっていて争点化したのだろう。

いや、生活重視は大切な接点でしょう。ここで接点を最大に生かし、選挙に生かすべきだ。それが国民のためになると思う。

民主党は日本版ホワイトカラー・エクゼンプションの導入に反対する
http://www.dpj.or.jp/news/dpjnews.cgi?indication=dp&num=9437
「拙速な対象者削減に反対」厚労相に申し入れ 党難病議連
http://www.dpj.or.jp/news/dpjnews.cgi?indication=dp&num=9400
民主党 介護保険への緊急提言
http://www.dpj.or.jp/news/dpjnews.cgi?indication=dp&num=9381
日・フィリピン経済連携協定(看護師・介護福祉士の受入れ)にあたって
http://www.dpj.or.jp/news/dpjnews.cgi?indication=dp&num=9240

>反改憲統一戦線を形成し民主党を割ってでも選挙に臨むしかない。勝てる見込みは少なくなったがこのまま小沢に従っても負けるだろう。反改憲勢力の体制の建て直しをするしかない。

もちろん、それも考えねばならないと思う。
民主党の改憲体質とは闘わねばならないから。↓
【衆院教育特】松原、前原、藤村、古賀議員、教基法改正のあり方質す
http://www.dpj.or.jp/news/dpjnews.cgi?indication=dp&num=9241

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【heart】

改憲自体、生活に大きく関わってくると思います。中・下流層切り捨て政策にNOを言うことすら難しくなるでしょうし。
http://www.asyura2.com/07/senkyo29/msg/709.html
投稿者 heart 日時 2007 年 1 月 05 日 21:34:12: QS3iy8SiOaheU

(回答先: Re: 最大限の接点は保ちたい 投稿者 パルタ 日時 2007 年 1 月 04 日 22:35:05)

自民党が提出している改憲案通りにいくと、
基本的人権が「公の秩序」の名のもとに骨抜きにされますし、
九条は、自衛「軍」が「公の秩序を維持」するためとの名目で、国民に対し銃口を向けるようなものに変わってしまいます。
自衛軍が国民でなく政府を守る軍隊に変わるということです。
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自民党の新憲法草案9条3項:
自衛軍は、・・・法律の定めるところにより、国際社会の平和と安全を確保するために国際的に協調して行われる活動及び緊急事態における公の秩序を維持し、又は国民の生命若しくは自由を守るための活動を行うことができる。
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生活の中に、軍隊がズカズカと入り込んでくるようになり、かつ、戦争に知人や自分自身が行かされて人殺しを強いられたり殺されたりするようにもなるわけですから、
改憲って明らかに生活に大きく関わってくると思います。
公共の秩序を乱すとして政府批判もろくにできなくなるでしょうから、中・下流層切り捨て政策にNOを突きつけることすらできなくなるでしょう。

改憲を争点から外すのではなく争点にすると自民党が言っていること、空恐ろしく感じます。
まともに議論されれば、改憲などNOという結論が出るに決まっているのです。
それを、わざわざ争点にすると言い、小沢はまた争点にすることに否定的見解を示したりする。
小沢は改憲したいのでしょう、だから、まともに争点にして戦いたくないと思っているのでしょう。
それに対し安倍側は、争点にすると言ったところで、小沢が改憲派だから、恐れることはないと踏んでいるのでしょう。なんせ、テレビは教育基本法改悪問題同様、改憲問題では視聴率が取れないと思い込んで報道しないでしょうし、新聞も、あれだけ教育基本法改悪キャンペーンを張っても(特に地方新聞)、特に国民的世論につながることもなく簡単に通せた。だから改憲も、どうってことないさ、と踏んでいるのでしょう。

国民はバカにされ切っています。
ここで国民が怒るかどうかですね。

≪関連≫

憲法改悪で、福祉切り捨て新自由主義政策の被害者は泣き寝入り←「公の秩序」について説明あり。
http://ameblo.jp/warm-heart/entry-10021790406.html 

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【ワヤクチャさん】

自民党が争点にすると言っている事を民主党が争点にしないと言う事は?
http://www.asyura2.com/07/senkyo29/msg/711.html
投稿者 ワヤクチャ 日時 2007 年 1 月 05 日 22:30:58: YdRawkln5F9XQ

(回答先: 改憲自体、生活に大きく関わってくると思います。中・下流層切り捨て政策にNOを言うことすら難しくなるでしょうし。 投稿者 heart 日時 2007 年 1 月 05 日 21:34:12)

もし、自民党が勝った場合には改憲に国民の賛同が得られたとか自民党が勝手に解釈する事になるでしょう。従って改憲を争点にした上で選挙で勝つ必要が本来あります。但し、民主党の主流は既に改憲派になっておりますので民主党を割らねばならないという事です。このゴタゴタが選挙にとって不利だと思う向きもいるでしょうが事ここに至っては民主党を割ってでもこの論議に勝つしかないと思います。

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http://www.asyura2.com/0610/idletalk21/msg/1024.html【ワヤクチャさん】より一部抜粋・転載。

民主党内反改憲派は反改憲派の民主党として再出発せよ。

自民党は改憲を選挙の争点にしようとしている。

これに対応しないようでは民主党は負けだ。

改憲派と袂を分かち再出発せよ!

選挙の勝ち負け以前に明確な政策論争を有権者は求めている。

政策論争ができない政党なの何の価値もない。

退場すべきである。

小沢よ、自民党に戻れ!

小沢こそが自民党を政権につかせ続ける為の引き立て役ではないか。

もう正体はバレている。

さっさと古巣に戻れ。

大根役者め!

改憲論争をしない時点ではっきりした。

お前は自民党の政策でいいと思っているだろう。

民主党員よ、小沢の正体を理解しろ!

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≪関連≫

危険な小沢民主党;小泉、安倍は地獄に向けての単なる地ならし?!【阿修羅】
http://ameblo.jp/warm-heart/entry-10020305970.html

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2006年12月30日 (土)

「自由の国」を作ろう!


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日の丸反対衣装の教師 ネットでは処分妥当が圧倒的 [J-CASTニュース]
http://www.asyura2.com/07/senkyo29/msg/463.html投稿者 white 日時 2006 年 12 月 28 日 18:38:31: QYBiAyr6jr5Ac
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こんな国の人間相手に、日本は大変な方向に向かって動いている、といくら言ったところで、聞く耳も持たなければ、罵倒されるだけということが証明されてしまいました。

こんな国、よくしようと行動することに意味などあるのでしょうか?

結果的にこんな奴らのためにもなるような行動をすることに意味などあるのでしょうか?

社会貢献などクソ食らえだ!

こんな奴ら、みんな北朝鮮に行け!

北朝鮮で辛い思いをしている人たちはどうぞ日本に来てください。

キムジョンイル体制下の奴隷になりたい大量の日本人と引き換えにと言っちゃ何ですが、
どうぞ来てください。

差別主義を持ってる人にも日本からは出ていってもらいます。

アメリカみたいな、マイノリティ差別のいまだに残っている欺瞞の自由の国とは違う自由の国を建設したいと思います。

北朝鮮の方々は自由がどんなに重要か、ご存知と思います。

その経験を生かして、ここに「自由の国」を建設しましょう。

日本なんて名前の国はなくします。 「自由の国」という名の国を創り上げます。

でもこの国の気候・風土が北朝鮮の方々には合わないかもしれませんね。

じゃあどうしましょ、やっぱり、キムジョンイル体制下の奴隷になりたい人・奴隷でいつづけたい人たちには、地獄という名の国に行ってもらいましょうか。

そこで、自分たちの言動がどれだけ人を傷つけたのか、猛反省してもらいましょう。

で、仏様のご慈悲のあった暁には、日本と北朝鮮、そして世界中にできた「自由の国」に彼らにも来ていただくということにしましょうか。

あ、仏様なんて宗教はダメでしたか。

じゃあどうしましょう。

うーん・・・

「自由の国」の人たちはどんな価値観の人も受け入れます。

ですので、自分達の価値観とそれに基づく言動を罵倒するような人柄の方たちであっても、やはり地獄などに送ってはダメですね。

他人を価値観の違いをもって罰したり、自分の価値観をもって他人の価値観を曲げるよう強制するような人にはしばらくの間刑務所に入っていただくことにしましょうか。
で、価値観の多様性を認めることの重要性、個人の尊厳を守ることの重要性に気付いたら、出してあげることにしましょう。

いや、価値観の多様性や個人の尊厳を認めない価値観もある?

あるかもしれませんね。とすると、そういう価値観の人を刑務所に入れる人もまた刑務所に入っていただかないといけないことになりますね。

結局のところ、どんな価値観にしろ、認めるべきであって、価値観とそれに基づく言動をもって他人を罰するという行為自体がおかしいということのようですね。

どんな価値観・どんな価値観に基づく言動も認める、寛容な国、「自由の国」。

そこにいる、「日の丸反対衣装の教師 ネットでは処分妥当が圧倒的」というニュースを聞いて、一時は「こんな国などなくなってしまえ!」と思って生きる気力も失いかけた貴方、元気出ましたか?

結局は、自分にとってありえない価値観の人も受け入れた上で「自由の国」を作るしか本物の「自由の国」はできないようですが、いかがですか?

みんなで手を携えて「自由の国」を作りましょうよ!

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価値観の多様性を認めるという方向において連帯することが、権力者から自由を取り戻し、悪政を終わらせるために必要ではないかと感じています

右派含めすべての方に訴えたい単一のイデオロギーを押し付ける教育改革及び改憲は、国を退廃させる
http://www.asyura2.com/07/senkyo29/msg/370.html

イデオロギー以外の点における連帯こそ、権力者に対抗するにあたって模索すべき戦略
http://ameblo.jp/warm-heart/entry-10022360048.html

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イデオロギー問題に矮小化されてしまった問題においても連帯できなければならない

(回答先: Re:この国にはイデオロギーを超えて連帯できる課題も沢山あります 投稿者 パルタ 日時 2006 年 12 月 28 日 23:33:34)

パルタさん、レスありがとうございます。

>この国にはイデオロギーを超えて連帯できる課題も沢山あります
>交通事故をなくす、地震対策、過疎地の復興、耐震偽装の国交省の責任・・。
>思想を超えた多数派形成は可能だと思います。

そうですね。
ただ、そういうイデオロギーとは無関係なもの以外でも、例えば主に左派が訴えているからということで一般的にイデオロギー問題と受け取られがちな問題であっても、イデオロギー問題ではない問題はあると思うのです。

最近、教育基本法改悪がイデオロギーの問題であり、かつ、一般の人たちには関係のない問題(生徒にとってさえも!)だと思っている人と少し話をしました。
戦争に親和性のある国民作りにつながるんだよ、学力格差を作り、格差を固定させるという問題もあるんだよ、というようなこと、また、新教育基本法には学校だけでなく家庭や地域住民についての規定もあるから、すべての人に関係あるんだよ、しかも、「その他関係者」も教育に関わるというふうに書いてあるけれどもその「その他関係者」というのは警察のことなんだよ、という話をしたのですが、
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13条(学校、家庭および地域住民などの相互の連携協力)
 学校、家庭および地域住民その他の関係者は、教育におけるそれぞれの役割と責任を自覚するとともに、相互の連携および協力に努めるものとすること。
-----------------------------
へえ、って感じで終わってしまいました。
特に、戦争につながる、という辺りは、考えすぎだろう、と思われている感じがしました。
もっと問題を伝える能力を磨かないといけないと思いました。
また、こういう人たちにこそ伝わるような言い方を考えないといけないのだろうと思いました。

イデオロギー問題に矮小化されてしまったことで伝わらなかった問題、これまでにたくさんあったのではないかと思います。

自衛隊派遣の問題にしても、結局は左翼が騒いでいるだけ、という構図にされてしまったりして、国民全員の問題であるという意識が醸成されなかったのではないかと思います。

昨日日本テレビの太田総理の番組を見ていたら、憲法九条があるせいで日本はアメリカから自立できずにいるのだなどという私から言わせれば無茶苦茶な論理を並べている女の人がいました。
しかし私は、九条があっても解釈改憲でアメリカに従属してきた、九条があったおかげで日本は少なくとも表に立って戦争をすることはなかったし、アジアの人たちも九条があるから日本がまた暴走して侵略してくるのではないかという不安を少しでも抑えられた、そして何よりも、九条をなくすとか自民党の言うような形に変えるとかしたら、日本のアメリカに対する従属度はますます高まるというのが事実ではないかと思います。
しかし、福島社民党党首の声を初め、九条の大切さを訴える声は、番組ではことごとく、抹殺されたり、かき消されたりしてしまっていました。

で、私はまた非常な絶望を覚えてしまったのですが、
こういう状況が恐らく特に60年安保以降は続いているのではないかと思い、そんな中でも粘り強く九条の大切さを説いていらっしゃる方、反戦を訴えていらっしゃる方がずっと頑張ってこられたのだと思うと、本当に心の底から頭が下がる思いがしました。
同時に、私も、絶望してばかりいてはいけないと思いました。

何か話が脱線してしまい申し訳ありません。

イデオロギー問題だと思われている問題であっても、そうでない問題がある。
そういう問題についても訴えていくことができなければ、左派対右派の対立、また左翼が何か騒いでいる、っていうことで終わってしまうのだと思います。

先の日の丸・君が代強制反対の服を着た教師に対し、バッシングを浴びせるような人たちに、これはまさにお前たちも関係してくる問題なんだぞ、っていうことをいかに伝えられるか。
こんな奴らとは話したくもないとは思うのですが、こういうことを思う人というのは特に人格的におかしな人たちというわけではない可能性もあるわけなので、彼らにもわかる説明の仕方というのを考えていく必要があるのだろうと思います。

>その後の自由尊重については、経済活動が含まれますから、どこまで認めるかはプライバシーや人権、雇用労働問題、著作権の範囲など各個で問題になるでしょうけど。

はい。私も、あの文章を書いた後、経済の自由についてはちょっと別だけどな、とか思っていました。
「自由の国を作ろう!」との文章で想定していた自由というのはあくまでも精神、思想、良心、表現の自由といった、私が絶対に保障されるべきと考えている自由です。
グローバリゼーションとか「構造改革」、「構造調整」(IMFが主導)といったものが進めている自由化というのはあくまでも企業活動の自由化であり、
一般庶民にとっては、財界・政府が庶民からすべてを収奪するという、財界・政府にとっての利権システムである資本主義に対する従属化であり、庶民にとっては経済的な自立を妨げ、不自由をもたらすものである
というふうに思っています。

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«自分からキムジョンイルの美人軍団になろうというお人が多いとは、日本も末か