2007年1月21日 (日)

不感症、非情な人間はいかにして作り出されるか

拙文「スゴミ、無関心・非情な「愚民」、そして、悪法を通す政治屋。このトリオが悪政を作り出す」で、私は、

「他人の不幸に無関心か、関心を持っても娯楽的観点からしか関心を持たない、不感症かつ、非情きわまりない『愚民』」は悪徳政治家と共犯関係にある、

と述べた。

ここでは、不感症で非情な人間はどのようにして作り出されるのかを、考えてみた。

集団教育(権威主義的教育)が行われるなど、「集団の秩序」が必要以上に強調される社会においては、
秩序を乱す(=他人と違うことをする)ことが悪とされる。

結果、以下が起きる。

①最初は反発を感じ、反抗(抵抗)を試みることがあっても、そのうち、集団の「リーダー」の言うとおりにする、あるいは周りに合わせる方が楽であると「学習」する。
自分を持たない人間に育つ。つまり、自分の価値観を持たない人間に育つ。

②「自分」というものを意識すると、自分を殺して行動しなければならないことに対し辛いという感情を持たなければならなくなる。
無感動、無感覚になることを「学習」していく。
(例)権威主義的な形で軍隊的行進の練習をさせられた子供らの表情は死んでいる。

③「周り」や集団のリーダーの命じてくることに対し「抵抗」したときに、その抵抗が無駄に終わることが何度も続いた場合、楯突いたところで何も変わりはしない、というあきらめ、無力感に包まれ、悲観主義に陥る。
批判する気力をなくす。

小泉構造改革の被害者の中に小泉を支持する者がいたのは、①と③、そして、小泉の「元気のよさ」に期待をしてしまったことによると思われる。

また、①~③の副産物として、下記も生じる。

a)周りと違うことをする人間や、強い者に従わない者を異端視するまでになり、排外主義に走る
これは、自分に「自分がない」ことについてコンプレックスを持ち、強い者に従う自分を正当化しようとする気持ちの裏返しとしての行動である可能性もある。
(例)ネット右翼、反日ブログ監視所の「住人」ら

b)自分を「殺す」とストレスがたまるので、そのストレスを弱いものいじめをすることで「発散」するとか、「強者」のいない場で傍若無人な振る舞いをして「自己主張」する(これぞワガママ)といった行動に走る。


●不感症で非情な人間は、無機質な環境によっても作られている。
例えば、都市整備(町の墓場化)に伴い、自然と触れ合う場が減った。
科学の発達により、友達と外で遊ぶよりテレビゲーム、という子供が増えた。
また、親の多忙、子供の受験勉強といったことから、家族での団欒の時間が減った
つまり、生身の人間、生き物と触れ合う機会が減ってしまった。
結果、感受性が欠落し、無感動になり、機械のように無機質な人間が出来上がった。これは、人間的な温かみよりも合理性や効率性を重視するという新自由主義に親和性を持つものでもある。


不感症で非情な人間とは、このように、「集団の秩序」の強調と、無機質な環境作りによって作られる。
本来行われるべき教育改革とは、このような人間を作る教育を改め、元の教育基本法の個人主義に基づく理念を現実教育に反映させることである。
自分をしっかり持ち、周りに安易に流されず、権力におもねらず、批判精神を持つ人間を育てられるような教育を行うことである。
しかしながら、安倍政権がやろうとしている教育改革は全く逆である。
そして財界も、その安倍の「改革」を強力に後押しすると同時に、新自由主義的かつ無機質な環境作りに資する企業活動を続けることによって、不感症で非情なイエスマン作りを着々と推し進めていっているのだ。

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全体主義一色に向かう日本。
http://ameblo.jp/warm-heart/entry-10023437779.html

批判精神のない学生たち
http://ameblo.jp/warm-heart/entry-10023671896.html

社会が先か?個人が先か?
http://ameblo.jp/warm-heart/entry-10023864770.html

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【ワヤクチャさん】

異端排除が権力の強化
http://www.asyura2.com/07/dispute25/msg/224.html
投稿者 ワヤクチャ 日時 2007 年 1 月 20 日 21:59:45: YdRawkln5F9XQ

(回答先: 不感症、非情な人間はいかにして作り出されるか 投稿者 heart 日時 2007 年 1 月 20 日 19:51:48)

全くおっしゃる通りだと思います。
「批判する事を許さない。」って事が羊のような人間を生み出している
でしょう。
彼等は自分が奴隷に過ぎない事が分かっていても捏造された強大な権力のイメージの為に反乱を断念している情けない存在です。
逆に自分に抵抗の気概が無い為に抵抗する人に羨望し、その羨望は憎しみへと変わります。
「抵抗できるようなヤツはお気楽な身分なんだろう。」とか根拠が無い判断をしたりしているのです。
かつて学生運動が華やかなりし頃も「学生で結構な身分だからあんな事ができるんだ。労働者は毎日の生活に追われてあんな憂さ晴らしはできないよ。」というような論調がありました。
本当は自分の世の中に不満を持っているのだがその不満をうまく表現できないので表現できる人間をうらやましいと思う感情です。
自分の能力のなさを棚にあげて能力のあるものを引きずり降ろすという心理です。
抵抗者が権力に弾圧されたら「ザマアミロ」と溜飲を下げる輩まで存在します。
正に奴隷根性です。
ネットウヨクにはこのような奴隷根性を持った人が多くいます。
私は彼等との対話の中から奴隷根性からの開放を勝ち取りたいと思っております。
そう言えばイラク戦争が始まったばかりの時にこの阿修羅でもアメリカが勝つに決まっているとのたまった単細胞がいましたね。
高弘でしたっけ?
戦争板での討論だったかな?
今、彼はイラクの現状をアメリカが優勢だとでも思っているのでしょうかね?
ネットウヨクはマニュアル的な思考しかできないので対話をちょっとしたらすぐに答えに窮してしまいます。
こちらがイジメているような錯覚に囚われるぐらいです。
まあ、ネットでマンツーマンで彼等と対話していくしかないのかなあと思っております。

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*抵抗者が権力に弾圧されたら「ザマアミロ」と溜飲を下げる輩まで存在

自分からキムジョンイルの美人軍団になろうというお人が多いとは、日本も末か
http://ameblo.jp/warm-heart/entry-10022420704.html

奴隷根性の徳目だけ強調する教育再生会議【たけ(tk)さん】
http://ameblo.jp/warm-heart/entry-10023739642.html

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2006年12月30日 (土)

御用学者の垂れ流す学問が「本物の学問」にされてしまう構図

(回答先: もはや消費税率を引き上げる必要はなくなった 12月25日 森永卓郎(byTORAさん、株式日記より) 投稿者 まさちゃん 日時 2006 年 12 月 27 日 15:22:04)

まさちゃんさん、レスありがとうございます。
細かい経済理論はよくわからないのですが、少々コメントです。

>日本のマスコミと学界は、政府の御用学者と提灯持ちによって占められている。
>だから何時までたっても解決策が見つからないのだ。
>構造改革が必要なのはマスコミと経済学界だ。
>東大の伊藤元重教授も「マクロ経済学」と言う学生向けの教科書を書いている。
>どうやら伊藤教授が日本のマクロ経済学の権威らしい。

>伊藤元重教授は時の人ですが、いまも昔も御用学者の一人に過ぎない

伊藤元重著の「マクロ経済学」を読んだ私の友人は、そのあまりの経済至上主義的考え方に、気分が悪くなったと言っていました(笑)

また、教科書を書いているからといってその学問領域の権威とは言えないと思います。
教科書を書く人など学者ではない、ということをおっしゃっている某教授も私は知っています。
もちろん、「教科書を書いている⇒エセ学者」とは単純には言えないでしょうが、

エセ学者が例えば公務員試験用などの教科書を書く
⇒公務員志望の学生が買う
⇒その本が売れる
⇒マスゴミや政界の人がその人を権威と勘違いしてもてはやす、あるいは竹中のように大臣に起用する(小泉が竹中を起用したのも竹中の「わかりやすい」本(小泉でもわかるような本)を読んだからとかいうのを聞いたことがあります。)
⇒御用学者の誕生
⇒その御用学者がさらに本を書き、儲ける
⇒さらにその御用学者のエセ学問が、政府のお墨付きの「本物の学問」として普及していく

という図式にはできるかと思います。

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≪関連≫

結果がわかっているものを引き受けて政治的庇護を受ける者を御用学者と呼ぶ【天木直人】
http://ameblo.jp/warm-heart/entry-10022115908.html

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